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のびゆく農業:No.1014:フードポリシー・カウンシル: その経験からの示唆

■原題:
・Alethea Harper, Annie Shattuck, Eric Holt-Gimenez, Alison Alkon and Frances Lambrick, 2009, Food Policy Councils: Lessons Learned, Institute for Food and Development Policy

■発行:2014年2月25日

■解題:立川 雅司→解題等(PDF)を読む(本編の一部を無料でご覧頂けます)

■翻訳:加藤 直子・立川 雅司

■対象:アメリカ

■ページ数:62p.

■在庫:あり

■目次:

  • 解題…2
  • フードポリシー・カウンシル:その経験からの示唆…7
  • 概要…7
  • 1. フードポリシーは何故重要なのか…24
  • 2. フードポリシー・カウンシルの事例…30
  • 3. フードポリシー・カウンシルの機能と構造…33
  • 4. 成功と課題…38

■解題より:

1.本号に掲げた論文は、Alethea Harper, Annie Shattuck, Eric Holt-Gimenez, Alison Alkon and Frances Lambrick, 2009, Food Policy Councils: Lessons Learned, Institute for Food and Development Policyの部分訳である。原著論文となった報告書は、Food FirstとCommunity Food Security Coalitionの協力のもとで、米国各地のFood Policy Councilの関係者48名へのインタビュー調査および関連する広範な文献レビューに基づいて取りまとめられたものである。Food Policy Councilに関する研究において頻繁に言及される基礎的文献のひとつである。

2.Food Policy Council(食料政策協議会とも訳せるであろうが、本文ではフードポリシー・カウンシルとした。以下、FPC)については、おそらく日本の読者の多くには聞きなれない組織であろう。FPCとは、主に北米において近年設立数が増加している団体で、食をめぐる地域の問題(健康な食へのアクセス格差や肥満の問題など)に取り組むため、フードシステムの多様なステークホルダーが連携することで解決を図ろうとする、公式的もしくは非公式的な組織である。米国の地方行政組織には、自治体、郡(County)、州という3つのレベルが存在するが、FPCはこれらいずれかの行政組織内に設置される場合もあれば、全く独立したNPOとして設置される場合もある。いずれにしても、食をめぐる地域の問題解決を志向し、生産から流通・消費・廃棄までを含むフードシステムの多様な視点や関係主体を巻き込みながら、新たな政策やプログラムを構築しようと取り組んでいる組織ということができる。最初の設置例は、1982年にテネシー州ノックスビル市で設置されたものである。以降、本文でも触れられているように、FPCは2000年代になって徐々に増加する傾向がみられる。なお、北米で設置されているFPCの一覧に関しては、本文の付表1~3を参照されたい。

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