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のびゆく農業:No.1015:食肉加工処理の選択肢と地場産食肉加工に関する諸問題

■原題:
・Rachel J. Johnson, Daniel L. Marti and Lauren Gwin, 2012, Slaughter and Processing Options and Issues for Locally Sourced Meat

■発行:2014年3月10日

■解題:三石 誠司→解題等(PDF)を読む(本編の一部を無料でご覧頂けます)

■翻訳:三石 誠司

■対象:アメリカ

■ページ数:39p.

■在庫:あり

■目次:

  • 解題…2
  • 食肉加工処理の選択肢と地場産食肉加工に関する諸題…9
  • 1. イントロダクション…9
  • 2. 「地場(local)」の畜産物マーケットの特徴…11
  • 3. 米国における家畜のと殺および加工処理に関する規制と検査の種類…13
  • 4. 米国の家畜処理能力とインフラストラクチャー…19
  • 5. 小規模と畜施設の地理的分布…25
  • 6. 見通しと結論…36

■解題より:

 本稿は2012年6月に米国農務省経済調査局(USDA-ERS)のレイチェル・J・ジョンソン(Rachel J. Johnson)、ダニエル・L・マーティ(Daniel L. Marti)、ローレン・グウィン(Lauren Gwin)により作成された報告書「Slaughter and Processing Options and Issues for Locally Sourced Meat」の全訳である。  英語のlocalに相当する日本語の訳語としては、地元の、地方の、地場の、といった言葉があるが、現在の日本語ではカタカナ表記の「ローカル」そのものが外来語として定着していると言ってよいであろう。これに対し、一般的には食肉を「ミート」と呼ぶのはまだまだ使用が一定の環境下に限定されている感が否めない。また、原材料を調達するという意味のsourcingについては、ビジネス用語としては「ソーシング」として一定の認知を得てはいるものの、世間一般ではさらに認知度が低いかもしれない。 。

 そうなると、表題にあるlocally sourced meatをいかに訳すべきか、一読して意味は理解しても現時点での適切な訳語についてはやや悩んだ次第である。本稿では読者のバックグラウンドの多様性を考慮し、「地場で調達された食肉」あるいは「地場産の食肉」という用語を適宜使用し、必要に応じて「ローカル」という言葉もそのまま使用しているが、原文は全て同じである。同様のことはlocal food systemという用語にも当てはまる。これを地域(内)フード・システムと訳すか、地場のフード・システムと訳すか、あるいはそのままローカル・フード・システムと訳すかは本稿の射程を超えるため、これ以上は言及しないが、私達は普段何気なく使用している言葉に対し、一定の慎重さを持つことが求められている。本文でも紹介しているが、米国の2008年農業法では地場産農産物(locally produced food)の定義として、「その原産地から400マイル以内、あるいは当該農産物が生産された同一州内のもの」と規定されていることは覚えておいて良いと思う。

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