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のびゆく農業:No.1040-1041:米に関するVesting(権限付与)の布告についての再審査

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■原文:
・NSW Government Department of Primary Industries 「Review of Rice Vesting Proclamation December 2016

■発行:2018年12月20日

■解題・翻訳:新海 宏美・吉田 俊幸 →(本編の一部を無料でご覧頂けます)解題等(PDF)を読む

■対象:オーストラリア

■ページ数:51p.

■在庫:あり

■目次:

  • 解題
  • 米に関するVesting(権限付与)の布告についての再審査
  • 重要な要点
  • 1.再審査の背景
  • 2.2016年の再審査
  • 3.生産者へのプレミアムの利益
  • 4.米のVesting政策及び関連した競争制限の目的
  • 5.米に関するVesting政策の費用
  • 6.追加的要素
  • 7.勧告
  • 8.補填-NSWでの米に関するVestingの再審査の歴史
  • -再審査の経過
  • -感度分析結果

■解題より:

本稿は、2016年12月にオーストラリアNew South Wales(NSW)州政府の第一次産業局が公表した「Review of Rice Vesting Proclamation」の主要な部分である。この再審査(Review)の目的は、米マーケティング・ボートに付与されたRice Vestingが、輸出販売において生産者へのプレミアムの利益の実態にもとづいて正当化できるかどうか検討し、延長の可否を評価することである。この再審査は、NSW州政府のthe National Regulatory and Competition Reform Compact (国家規制改革・競争推進協定)の指示のもとで実行された。同時に、再審査の過程、資料、審査結果は公開、公表されている。

ところで、TPP11が平成30年12月30日に発効する。この協定により、オーストラリアに対してWTOの米輸入枠とは別に6千tの特別輸入枠(3年後には8400t)がSBS方式で設定される。なお、28年度でのオーストラリアからの日本の輸入量はSBS方式を中心として約7千tであり、米国、タイに続く第3位である。特別輸入枠が上乗せされると、1万数千tのオーストラリア米が継続して輸入される。この量は日本からの海外への米輸出量を上回る水準である。また、オーストラリアは、カリフォルニアと並んで品質面でも量的にもジャポニカ米の日本への潜在的な輸出余力がある地域でもある。1万数千tの米が安定的に輸出されることになると、日本国内でのオーストラリア米の需要の開拓・定着及び日本向けの品種改良や栽培が進展する可能性が強い。

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